太宰治研究
2013年2月5日火曜日
『雌に就いて』
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これはまた異色な作品である。 『雌に就いて』という題名がなぜ『女に就いて』ではないのか分からないのだが、とにかく二人の男が「自分の嫁にするならこんな女がいい」という事を論じあう形式で、殆どが会話文で構成されている。こんな女こんな女と話が進んでいくうちに、ああしてこうしてと妄想...
2013年1月30日水曜日
『ダス・ゲマイネ』
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太宰治が『晩年』で見せた自らの可能性を、改めて実証する旅がここから始まる。ここからは、太宰治が秘めた才能をコンパクトなミニチュア版ではなく、一つ一つ踏みしめて確実にステップを登っていく姿が伺える。とはいえまだこの当時、太宰の精神状態は異常であり、コンディションとしてはかなり悪かっ...
2013年1月24日木曜日
『晩年』
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太宰治は30歳までに卒業すべきだ、とかしばしば言われる。確かにそういう面もあろうと思う。過剰な自己愛や、精神的な弱さの誇張、自殺未遂を繰り返し周りを騒がせる身勝手さ、作家としての自己の才能への過信など、彼のそういう子供じみた面に共感するのはせいぜい20代までだろうというのもわかる...
2013年1月21日月曜日
はじめに
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私は『 芸術的生活を目指すブログ 』というブログを書かせてもらっている。 そこでは文学に比重を置いた芸術一般のブログとして、私が出会った文学の中で印象深いと感じた作品について、作品毎の批評を書かせてもらっている。 これは私の趣味で始めたブログであるので、私の気の向く...
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